2007年12月08日


このところのおもちゃは、良くできすぎていて子供の創造力を掻きたてるものになっていない。むしろ子供の考える力を奪ってしまっているようだ。孫のおもちゃを見るたびにこのことに心を傷めていた。
友人に言ったら「本当にそうだ。子供には手を使わせることが大事だ、包丁をもたせて野菜でも切らせて見たら」といわれ、娘に包丁を孫に使わせるようすすめたら「未だ危ないからダメ」と取り合わない。
料理家の辰巳先生に言ったら、「お孫ちゃんの七五三のお祝いに、ドイツのゾーリンゲンの「オールドジャーマン」とまな板をプレゼントしましょう。このナイフなら大丈夫よ。」と言ってくださったのが写真のもの。
ナイフの長さは22センチ、刃は普通のものより鋭くなく、持ちやすい。まな板の木の肌触りも手になじむ。
そして、こう付け加えられた。「このナイフで分数を教えるのよ。まず、半分に切らせ、これを更に半分に、またその半分に切らせる。そして切ったもの全部を合わせると一つになる。ということを教えるのよ。物事を数で考えさせることで全体像をわからせるのよ」
早速、孫にバナナを切らせてみた。面白がって手当たり次第に切り出した。そこで、パンを見せて、「これを半分に切ってごらん。半分にするにはどうしたらいいかな」と言ったら困ったようだった。紙を半分にするにはどうするの。といったら半分に折った。それじゃあパンはどうするの。と聞くとパンを半分に折ったので、それではキチント半分にできないよね。と言って、紐を取り出し、これを使って考えてごらん。といったが、難しかったようだ。紐で長さを計って、半分のところに印をつけ、ここを切らせた。
同じようにその半分にさせてみた。そうしたところで、切ったものを全部合わせてごらん。といって一つにさせてみた。孫はやや興奮気味だった。
孫は、「オールドジャーマン」との出会いでこれからどんな創造力を働かせて人生を切り拓いていくのだろうか。(kumagai)

