2007年01月01日

かつて、遊び道具の乏しい時代に女の子の間ではやっていた遊びの一つに「あやとり」があった。「世界あやとり紀行展」が銀座INAXギャラリーで開催されているので見に行った。あやとりは、日本古来のものとばかり思っていたが、アジア各地、シベリア、アラスカ、アメリカ、オーストラリア、アフリカなど世界各地にある遊びである。
「あやとりは、一本の糸を結んでつくった輪を手足の指などで結び、美しい、愉快な、そしてときには神秘的な地方色豊かなパターンをつくり、太陽、月、星などの宇宙から動物、植物、人間の動作にいたるまで、私達の世界を表現します。まさしく、昔の人々が現代人へ送ったプレゼント“糸の織りなす小宇宙”といえましょう。(「あやとり」野口広著)
「あやとりの多くは、<文字をもたない社会>で伝承されてきた。それぞれの環境で生き延びていくためのさまざまな知恵や知識を文字以外の方法によって伝えてきた社会です。」(「世界あやとり紀行」INAX編集)

たった一本の紐で「白鳥」(写真上・アラスカ地方)「ウミヘビ」(写真下・マレー島)「こぶた」「たつまき「ひょうたん」「サンゴ」「蝶」などさまざまな造形が生まれ、手品のようだ。こんな遊びを子供のときからやっていたら、その子は、さぞかし創造力豊かな子に成長するだろうなと思った。ゲーム機を一本の紐に置き換える授業がほしい。(kumagai)
「世界あやとり紀行展」は1月20日まで。銀座INAXギャラリー(03-5250-6549)

