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DSC_1059.jpg DSC_1064.jpg 「なにやらゆかしスミレ草・・・加山又造の美学」 ゴルフを習い始めたころ、千葉県市原市の「鳳琳カントリー」に友人が招待してくれた。 クラブハウスに入ると壁一杯に千羽鶴、ユニークな波濤を描いた緞帳が垂れ下がっていた。その絢爛豪華さに圧倒された。日本画家の加山又造先生のオリジナル作品「鳳琳千羽鶴」。先生はクラブハウス内のインテリアも担当。食堂で使われる磁器もそうだった。そのとき、いつか先生にお会いしたいと思った。 かつて、東京駅構内の赤煉瓦壁の横に「赤煉瓦ポスト」造らせていただいた(ポストは、民営化後撤去されてしまったが)。東京駅は、人生の邂逅、別離、出発の場所だから、新しい風景日付印をつくり、このポストに入れるとその風景日付印が押印されるようにしようと考え、デザインを加山又造先生にお願いした。1号数百万円もする絵を先生が郵便局の許される些少の謝礼金で受けていただけるのかどうか心配だった。先生は、「公の仕事だから、支払える金額でいいよ。」とあっさり引き受けてくださり、東京駅をデザインした風景日付印を描いてくださった。それ以来、大磯の先生のご自宅に時々お訪ねした。年賀状(十二絵類巻 十二支の獣たちの繰り広げる騒動を描いた、室町時代の御伽草子絵巻)も毎年いただいた(写真)。 あるとき、「美しいとはどういうことでしょうか。」とお尋ねすると「そうだなあ、『山路来てなにやらゆかしスミレ草』というようなものかなあ」とおっしゃった。 また、郵便局で「夕やけ絵手紙展」を開催したとき、先生から次のようなメッセージをいただいた。 「先日、熊谷東京中央郵便局長さんとお会いしたおり、夕やけ絵手紙展で世界を結ぶ、のお話を伺い、ユニークなアイデアに優しく暖かい感動を受けた。大砂漠上の、大草原での、太平洋の水平線上、そして高空を旅する機上でのそれぞれの美しい夕やけ、また、しみじみとした悲しさ優しさ、なつかしさを想う。今日一日の過ぎ去った想いと、明日へのあこがれと希望、その共通の心を文字で、絵の形と彩りで、遠くから伝えあう。日本では、美しい夕やけの翌日には、素晴らしい晴天の明日がある。」(「夕やけ『絵手紙』」(東京中央郵便局編)にも掲載。 回顧展が開かれている東京・国立新美術館で加山先生の「波濤」を見て、「線は、シャープに同じ太さで引き、線に意味をもたせないことで装飾的な美しさを表現する。」という先生の強い意志をあらためて想った。
「まいど1号」・・・衛星ビジネスの構図を変えた。

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「まいど1号」・・・衛星ビジネスの構図を変えた。

1月23日、温暖化ガス観測衛星「いぶき」の打上が成功。これには、大阪の中小企業が開発した雷観測衛星「まいど1号」など公募による6機の小型副衛星も搭載。
大企業が独占していた衛星ビジネスの構図を小型化の技術で変えた。
都立産業技術高等専門学校の「航空高専衛星」は15歳から22歳の学生がクラブ活動として、また卒業研究として5年かけて製作した。
設計はすべて学生。製作には荒川区の町工場も協力。高さ15cm、重さ3kg。小さなカメラで宇宙から地球を観察する。学生が制作した衛星の基本的な技術の確認が主。
10代の学生でも衛星ができる時代になった教育的意味は大きい。
 東京大学工学部の学生による「PRIZM」は、重さ8kg。地上30mの物まで見分けられる精度の地球画像取得実験。地震・洪水等の被害の把握に役立つ。地上との交信に使うアンテナは数100円の巻尺。電子部品も秋葉原の市販品を使用。
従来、100億円かかったコストを1500万円で製作。そんなことができるのかとの期待に応え、新しい宇宙の利用法を開発した。
 東大阪宇宙開発協同組合の「まいど1号」は、大阪の中小企業が地域活性化・雷観測のミッションを担って製作。技術者が育つようにとの大阪人の心意気が込められたものだ。
 小型衛星のメリットは、① コストが安く、② 開発期間が短い。③ したがって、新しい技術が取り入れやすい。という。自分のニーズに添った「マイ衛星」が作られるようになった。
 これらの小型副衛星は、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が通年公募している。搭載できる衛星は、現在のところ研究開発目的か教育目的に限られており、ロケットの余力を活用するため打ち上げ費用は無償とのこと。
 昨年8月には、小型衛星開発のベンチャー企業が3人のエンジニアで立ち上がった。重さ50kg以下とコストの安さをセールスポイントにしている。すでに、気象情報会社から受注があった。
 郵便局衛星「ポスト1号」の製作も郵便局の人材を集結すれば夢ではない。
「Yes ,We can」

数万年に一度の出会い ルーリン彗星  2009年02月22日

 2007年7月に発見されたルーリン彗星が地球に接近している。
 彗星といえば、何十年かに一度、尾を引く姿をみせて昔の人々を驚かせてきたが、今回のルーリン彗星に、この次お会いできるのは数万年後という。まさに奇跡的な出会いだ。

 名前の由来は、台湾にあるルーリン天文台(鹿林天文台)で発見されたことによる。発見当時は18.9等ととても暗かったルーリン彗星は発見から1年半の旅を続け、太陽に近づくにつれ明るさが増し、2009年2月末から3月頭にかけて見えやすくなっている。

 ルーリン彗星は、南中(真南に来る)時にはほぼ天頂の高いところに見え、建物に邪魔されないこと、目印になる土星など明るい星の近くにあることから、都市部でも、また初心者で見やすい。南向きのベランダからでも見える場所なので、是非この数万年に一度の出会いを楽しんでいただきたい。

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写真中央のぼんやりとした青い星がルーリン彗星。30秒露光のため星が線を引いている。
(2009/02/22AM1:00頃筆者撮影)

 普通の彗星は、ご存知の様に太陽に熱せられて塵の尾を引くため、太陽に近いほど明るく見える。ほうき星といわれる所以である。ルーリン彗星は2009年1月10日に太陽に最も近づいが、そのときの太陽からの距離は、1.21天文単位(地球と太陽の距離が1天文単位)と地球と太陽の距離よりややと遠かったため、あまり明るくはならなかった。

 しかし、こんどはルーリン彗星が地球とすれ違う様に近づいており、地球に最も近づくのは2月24日のお昼頃(日本時)で、その距離は0.41天文単位と宇宙スケールではとても近い。
 このため、これから地球からは明るく見え、5等級から6等級の明るさになると期待されている。夜空のきれいなところなら肉眼で、都心でも双眼鏡があれば見ることができるという。

 私の住む東京の市部では空が明るく、星は殆ど見ることはできない。昨夜もルーリン彗星を見ようと試みたが、肉眼ではもちろん、双眼鏡でもルーリン彗星を見ることは出来なかった。しかし、最近は性能のいいデジタルカメラがあるので、写真にとって見てみたところ、薄ぼんやりではあるがルーリン彗星を見つけることが出来た。

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土星とルーリン彗星 写真上が北。3月に向け、ルーリン彗星は土星方向に移動してくる。
(2009/02/22AM1:00頃筆者撮影)

 彗星といえば、古くは不吉の前触れとか言われるが、今の不景気をつれてきたのであれば、ルーリン彗星ととも去ってくれるとありがたい。でも、この宇宙スケールの数万年に一度の出会いに、そんな小さな世事をお願いするのは失礼か?

ルーリン彗星の情報、観測方法や、デジカメでの撮影方法など
国立天文台 ルーリン彗星見えるかなのページ

ルーリン彗星の日ごとの見え方など
宮崎県天文協会ルーリン彗星の観測方法のページ