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2007年7月に発見されたルーリン彗星が地球に接近している。
彗星といえば、何十年かに一度、尾を引く姿をみせて昔の人々を驚かせてきたが、今回のルーリン彗星に、この次お会いできるのは数万年後という。まさに奇跡的な出会いだ。
名前の由来は、台湾にあるルーリン天文台(鹿林天文台)で発見されたことによる。発見当時は18.9等ととても暗かったルーリン彗星は発見から1年半の旅を続け、太陽に近づくにつれ明るさが増し、2009年2月末から3月頭にかけて見えやすくなっている。
ルーリン彗星は、南中(真南に来る)時にはほぼ天頂の高いところに見え、建物に邪魔されないこと、目印になる土星など明るい星の近くにあることから、都市部でも、また初心者で見やすい。南向きのベランダからでも見える場所なので、是非この数万年に一度の出会いを楽しんでいただきたい。

写真中央のぼんやりとした青い星がルーリン彗星。30秒露光のため星が線を引いている。
(2009/02/22AM1:00頃筆者撮影)
普通の彗星は、ご存知の様に太陽に熱せられて塵の尾を引くため、太陽に近いほど明るく見える。ほうき星といわれる所以である。ルーリン彗星は2009年1月10日に太陽に最も近づいが、そのときの太陽からの距離は、1.21天文単位(地球と太陽の距離が1天文単位)と地球と太陽の距離よりややと遠かったため、あまり明るくはならなかった。
しかし、こんどはルーリン彗星が地球とすれ違う様に近づいており、地球に最も近づくのは2月24日のお昼頃(日本時)で、その距離は0.41天文単位と宇宙スケールではとても近い。
このため、これから地球からは明るく見え、5等級から6等級の明るさになると期待されている。夜空のきれいなところなら肉眼で、都心でも双眼鏡があれば見ることができるという。
私の住む東京の市部では空が明るく、星は殆ど見ることはできない。昨夜もルーリン彗星を見ようと試みたが、肉眼ではもちろん、双眼鏡でもルーリン彗星を見ることは出来なかった。しかし、最近は性能のいいデジタルカメラがあるので、写真にとって見てみたところ、薄ぼんやりではあるがルーリン彗星を見つけることが出来た。

土星とルーリン彗星 写真上が北。3月に向け、ルーリン彗星は土星方向に移動してくる。
(2009/02/22AM1:00頃筆者撮影)
彗星といえば、古くは不吉の前触れとか言われるが、今の不景気をつれてきたのであれば、ルーリン彗星ととも去ってくれるとありがたい。でも、この宇宙スケールの数万年に一度の出会いに、そんな小さな世事をお願いするのは失礼か?
ルーリン彗星の情報、観測方法や、デジカメでの撮影方法など
国立天文台 ルーリン彗星見えるかなのページ
ルーリン彗星の日ごとの見え方など
宮崎県天文協会ルーリン彗星の観測方法のページ
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